こんにちは、カナダ・バンクーバー現地にあるカナダ未成年留学専門エージェントで教育・移民コンサルタントをしている代表の西岡彩です。私たちLIVEYOURLIFEは合計13名のスタッフで留学エージェント/教育コンサルティング会社を運営しており、カナダの未成年留学(小学生高学年以降から中学留学、高校留学、ボーディングスクール願書サポート)と親子留学・カナダの教育移住の専門アドバイスを提供しています。
私は現在カナダで中学生や高校生の留学サポートを行いながら、同時に自分自身が学生となりカナダの大学院でリーダーシップ学を学んでいます。海外大学院には色々なアサイメントがあるのですが、週1で必ず共通のトピックに対して投稿をするアクティビティがあります。
その中で、大学院でのクラスメートとのディスカッションを通して今週は「平和とは何か」というテーマについて改めて深く考える機会がありました。留学やこれからの子どもたちの未来を考えるうえでもとても大切な視点だと感じたため、今日はそのやり取りを皆さまとシェアしたいと思います。*クラスメートのお名前は仮名です
『戦争が無ければ平和なのですか?』への返信投稿 BY AYA
皆さんの投稿を読んで、「平和とは何か」という問いは、最初に思っていた以上に複雑であり、一つの基準だけで測ることはできないものだと改めて感じました。
特に、RobさんやJulieさんの「平和は単に戦争がない状態ではなく、日常生活の安定や質も含めて考えるべきだ」という意見には強く共感しました。また、Michelleさんの経験からも示されていたように、たとえ戦争のない国であっても、家庭やコミュニティの中に恐怖や暴力が存在するのであれば、それは本当の意味での「平和」とは言えないのだと思います。
同時に、Robさんが指摘していたように、「平和=西洋的な高い生活水準」と単純に結びつけることには慎重であるべきだとも感じました。社会が発展し、便利さや豊かさがあったとしても、それが必ずしも人々の安心感や満たされた感覚につながるとは限らないからです。
最近、ウクライナの子どもが戦争前から1年後までの誕生日を祝う様子を追った動画を見ました。その中で最も印象に残ったのは、その子の表情が徐々に消えていったことでした。かつては無邪気に笑っていた子どもが、次第に表情が硬くなり、内に閉じていく様子が映し出されていました。戦争は物理的な破壊だけでなく、人々の感情や日常生活にも深い影響を与えるのだと感じました。そして、子どもたちが安心して、ただ「子どもでいられる」状態こそが、平和を考える一つの重要な視点ではないかと思うようになりました。
一方で、先進国では医療や教育、テクノロジーが発達しており、安全で便利な生活が実現されていますが、それが必ずしも強いコミュニティや本当の意味でのウェルビーイングにつながるとは限りません。新しい制度や価値観が導入されることで、既存の人間関係や社会のバランスが崩れてしまうこともあります。
また、「人間にとって自然な状態とは何か」という問いにも簡単な答えはありません。自然と共存しながら生きる社会では寿命が短くなるかもしれませんし、医療が発達した社会では寿命は延びますが、それが必ずしも幸せや平和につながるとは限りません。実際、物質的に豊かな社会であっても、孤独や高い自殺率といった問題があることは、「発展=平和ではない」ことを示しています。
(他のクラスメートが戦争が終わったとしてもそのあとの生活がすぐに平和とは呼べないのでは、という意見を出していたので)日本を見ても、第二次世界大戦後は孤児問題や闇市といった多くの社会問題があり、人々は非公式な仕組みに頼って生きていく必要がありました。その後、日本は急速な経済成長を遂げ、物質的には豊かになりましたが、Alisonさんが指摘していたように、それがそのまま「平和な社会」を意味していたかというと、簡単にはそう言い切れない部分もあると思います。
もちろん、命の危険がないということは平和の前提条件として非常に重要です。しかし、それだけでは十分ではありません。人々が日常生活の中で安心して過ごせるか、そして特に子どもたちが安定した支えのある環境で成長できるかどうか、そうした視点も含めて平和を考える必要があると感じました。

AYAの投稿へのクラスメート返信
アヤ、とても素晴らしい投稿をありがとう。すごく興味深かったです。「子どもたちが安定した支えのある環境で育つことができるかどうかが、平和の重要な指標である」という点にとても共感しました。また、若者の視点を意味のある形で取り入れることは、ガバナンスの中で見落とされがちな重要な要素だと感じています。
今回のディスカッションを通して、「平和とは何か」という定義は文化や年齢、社会的背景によって大きく異なるという共通のテーマが見えてきました。人それぞれ異なる歴史や現実、ニーズを持っているため、尊厳や機会の捉え方も異なります。しかし現在のガバナンスは、そうした多様な視点、特に未来を担う若い世代の声を十分に取り入れられていないのではないかと感じます。もし平和の定義が限られた視点によって作られてしまうと、一部の人々の利益だけが優先され、他の人々が排除されたり、周縁化されたりするリスクがあります。
もしグローバル・ガバナンスが、「これからの世代が受け継ぐ世界」をどのように形作るのかという視点で行動を評価するようになったら、世界はどれほど変わるのだろうかと考えさせられます。もちろん、若者がすべてを決めるべきだということではありません。ただ、最も大きな影響を受ける若者の現実の声が反映されることで、ガバナンスは大きく変わるのではないかと思います。

他のクラスメートからの返信
Ayaの投稿を読んで、まず率直に「とても共感した」と感じました。特に、子どもたちが安心して成長できる環境こそが平和の大切な指標である、という考え方には強く心を動かされました。また、「平和とは何か」という問いに対して、一つの正解に当てはめるのではなく、戦争だけでなく、家庭やコミュニティ、子どもたちの視点など、さまざまな角度から捉えていた点もとても印象的でした。そのような見方は、とても現実的で、深く考えられていると感じました。
その上で、私自身は「ウェルビーイング」と「クオリティ・オブ・ライフ(QOL)」の違いについて考えました。QOLは、収入や教育、医療、生活環境といった目に見える条件で測られることが多いですが、ウェルビーイングはそれだけでは説明できないものだと思います。むしろ、自分の人生を自分で選び、意味を感じながら生きることができているかどうか、つまり自由や主体性といった要素が重要なのではないでしょうか。
たとえ生活環境が整っていたとしても、不安や制約の中で生きているのであれば、それは本当の意味でのウェルビーイングとは言えないのではないかと感じます。さらに、現在の社会やガバナンスについて考えると、私たちは測りやすい指標や数値に頼りすぎているのではないかとも思います。本来大切であるはずの安心感や人とのつながり、そして人としての自由といったものは、数値化しにくいために見落とされがちです。
また、グローバルな視点では、人間中心の開発が重要であるという共通の理解はあるものの、実際には国や社会によって優先されるものが異なり、その結果として理想と現実の間にギャップが生まれているとも感じています。

平和と子どもの幸せを考える留学コンサルタント
ここまで読んでくださり、ありがとうございます。大学院でのディスカッションを通して改めて感じたのは、「平和とは何か」「幸せとは何か」という問いは、決して遠い世界の話ではなく、今、目の前にいる子どもたちの環境そのものだということでした。
子どもたちの留学を考えるとき私たちはどうしても、どの学校がいいか、英語が伸びるか、将来にどうつながるかといった「目に見える結果」に意識が向きがちです。もちろんそれらはとても大切な要素です。ただ、今回のディスカッションを通して改めて感じたのは、それ以上に大切なのは、その子が安心して過ごせる環境か、自分らしくいられる場所か、人として大切にされる経験ができるかという視点ではないか、ということです。
どんなに教育環境が整っていても、どんなに制度が整っていても、子どもが不安の中で過ごしているのであれば、それは本当の意味で良い環境とは言えないのかもしれません。だからこそ、留学という選択も「どこに行くか」だけではなく、どんな環境で育つのか、どんな人と関わり、どんな経験をするのかという視点で考えていただけたらと思っています。
そして、どの選択をされる場合でも、お子様にとって一番大切なのは、「自分は守られている」「大丈夫」と感じられる環境であることだと考えています。それがあって初めて、挑戦する力や成長する力が育っていくのだと、日々多くの留学生を見ていて強く感じています。
私たちは、ただ留学を実現することだけでなく、その先にあるお子様の人生や心の成長を大切にしながらサポートを行っています。このブログが、少しでも皆さまにとって「どんな環境を子どもに用意したいか」を考えるきっかけになれば嬉しいです。そして何か迷われたときは、いつでもご相談ください。ご家庭にとって一番納得できる形を一緒に見つけていけたらと思っています。

引き続き皆様、カナダの中学生留学や高校留学、そして親子移住や小学生での留学についてインスタグラムやウェブサイトから沢山のお問合せを頂き本当にありがとうございます!一部家族移住をご希望の方にはデポジット制を導入しながらの留学カウンセリングとはなりますが、必ず皆様に「この会社と出会えてよかった!」と言って頂けるよう真摯にお一人お一人と向き合い、それぞれの生徒様やご家族にとって最適な留学プランや進路をご提案しその後の願書やビザ申請もしっかりお手配して参ります。
私たちはカナダにおりますので留学が始まった時からも更に手厚いサポートで皆さまの留学をサポートさせて頂きます。現在すでに2026年ご入学に向けて毎年50名以上の生徒様の願書申請を行い、私立、公立、ボーディングスクールでの合格が出ております。引き続きしっかり丁寧にカナダ留学のご案内をしてまいりますのでどうぞよろしくお願いいたします。
AN WESTHILL EDUCATIONAL CONSULTING(LIVEYOURLIFE)代表 西岡 彩