こんにちは、カナダ・バンクーバー現地にある留学エージェントで教育・移民コンサルタントをしている西岡彩です。私たちはカナダの未成年留学（小学生高学年以降からの小学生留学、中学留学、高校留学、ボーディングスクールなど）と親子留学・カナダの教育移住の専門アドバイスを提供しています。
少し前に高校生がカナダに来て幼稚園や保育園でボランティア活動をする記事をアップさせて頂きましたが、そのうちの数名はトビタテ留学の奨学金制度を使ってカナダに留学されています。私たちは年に5－10名程度のトビタテ留学の受け入れやプログラムお手配をしていますので今日は幼児教育そしてカナダの地域医療についてリサーチをするために留学されたお二人の体験談を簡単にまとめたいと思います。
幼稚園でボランティアした高校1年生Nさんの例
Nさん: 私はトビタテ留学に応募するにあたって探求テーマを考えたとき、前から好きだった小さい子どもたちと
関わることをしたいと思い、「海外の幼児教育のリアル」というテーマでカナダでのボランティア留学に参加することに決めました。カナダの幼児教育現場を先生、子どもたち、外部それぞれの視点で観察し、日本でも取り入れたら良さそうな点を発信するという趣旨で準備し、とにかく気になったことは何でも先生に聞いてみることを目標にして、質問リストを用意しました。また、日本との比較ができるように、事前に日本の幼稚園教諭の方に同じ質問をして回答を頂いていました。
実際にカナダに留学をしてボランティア活動を始めてみると、最初は子どもの名前を覚えるのも大変だったり、子どもたちにどんな声がけをするべきかわからず大変でしたが、トビタテのインタビューも兼ねて先生たちにどんなことを意識して声がけをしているか、コツがあるかなど色々聞いてたくさんアドバイスをもらい慣れていきました。子どもたちに話しかける際は毎回名前を呼ぶように心がけ、子どもたちも私の名前を呼んでくれたり、一緒に遊ぼうと寄ってきてくれたときはとても嬉しくて、やりがいも感じました。また、おもちゃの取り合いなどが発生しても、先生が別のおもちゃを持ってきて一時的な解決をするのではなく、嫌だと思うことは口に出して相手に伝えるように促すなど、その子の成長につながる解決の仕方を意識しているのが日本ではあまりないように思い、新しい学びでした。
保護者と先生たちの距離感が近くフレンドリーな雰囲気なのも日本とは違っていいなと感じました。私にとって初めてのボランティアでしたが、日本でも幼児教育ボランティアをする機会があれば今回学んだことを意識してみたり、トビタテの探求を通して私のカナダでの幼児教育体験を改めてまとめて発信できたらいいなと思います。
カナダのクリニックを取材して地域医療を考える(トビタテ留学用特別企画)
高校生のRさんは地域医療を探求テーマにしたトビタテ留学で、バンクーバーのクリニックの家庭医と医療通訳者にインタビューを行いました。地域全体の医療体制や、医師・看護師・薬剤師など医療従事者の業務体制、医療機関と役所等の他機関との連携、そこに携わる医療通訳者の役割についてなど、様々な質問をして理解を深めていました。
実際にバンクーバーの医療機関にてご質問された内容：
【カナダの家庭医/ファミリードクターへの質問項目】
① 家庭医になる方法
② 家庭医という職業を知ったのはいつか
③ 家庭医を目指そうと思ったのはなぜか
④ 家庭医として働いていて一番やりがいを感じる時
⑤ 地元出身であるか （そうでないならそこで働こうと思った理由）
⑥ 家庭医として一番大切だと感じること
⑦ 現在カナダやバンクーバー近郊では医師や看護師の人数は足りているか
⑧ 地域全体の医療体制はどのようになっているか
⑨ 看護師や薬剤師のタスクシフトはどれくらい行われているか
⑩ 市役所や他病院との連携はどのくらいしているか
⑪ 電子カルテは導入しているか
⑫ カナダでは家庭医が産婦人科にかわりお産を診ることがあるか
⑬ 地域の子供に家庭医の魅力を発信する機会はどのくらいあるか
【カナダで活躍する医療通訳士への質問項目】
① どのような職業であるか
② どんな場面での仕事が多いか
③ 働いていてやりがいを感じる時
④ 他言語の勉強をどのように行なっているか
⑤ 医療単語をどのように勉強しているか
⑥ その職業を選んだのはなぜか
⑦ 医療通訳士として働いていて感じるカナダの医療の問題点
⑧ 医療通訳士として働いていて困難だと感じたことはなにか
⑨ カナダの一番好きなところはどこか
以上となります。医療に関する難しいトピックですが、通訳者の力も借りながら用意していたもの以外にも積極的に質問して、貴重な時間となったようです。10代の勢いのある探求心に、こちらも襟を正す思いです。頼もしいですね!
今回は日本で長年お世話になっているエージェント様2社よりこちらの生徒様の受け入れについて打診を頂き、留学プログラムの企画と現地サポートをさせて頂くことが出来ました。皆様いつも頼りにして頂き誠にありがとうございます。
引き続きみなさまカナダの中学留学、高校留学、親子留学・親子移住に関してお問い合わせをいただきありがとうございます、時間を見つけて出来る限り早い段階で皆様に返信しておりますのでどうぞよろしくお願い致します。次の高校生が参加出来る幼児教育関連のボランティア留学・プログラムの提供は2025年3月の春休み期間、2025年7－8月の夏休み期間となりますのでご興味がある方はぜひお問合せください！（未成年の受け入れが出来る施設には限りがございますので毎年枠数を限定してのご案内となります）
AN WESTHILL EDUCATIONAL CONSULTING（LIVE YOUR LIFE）代表 西岡 彩
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