こんにちは、カナダ・バンクーバー現地にある留学エージェントで教育・移民コンサルタントをしている西岡彩です。私たちはカナダの未成年留学（小学生高学年以降から中学留学、高校留学、ボーディングスクールなど）と親子留学・カナダの教育移住の専門アドバイスを提供しています。
今回は、カナダ東部に位置するニュー・ブランズウィック州の最大都市であるモンクトンから車で約1時間半の町、ローゼイで有名な私立ボーディングスクールのご紹介を致します。入学前でも2－3日の寮体験をすることも出来る学校なのでカナダの下見留学先としても人気がありますよ！
Rothesay Netherwood School（ローゼイ・ネザーウッド・スクール 通称RNS）は、1877年に創立された歴史ある男女共学の寮制・通学制の私立名門校で、最高レベルの教育水準を満たすカナダの私立名門校グループCAIS（Canasian Accredited Independent Schools）に認定されている厳しい基準を満たす28校の1つです。
国際バカロレアプログラム（IBプログラム）のみを提供している国際バカロレアワールドスクールであり、厳格な学習プログラムと共に本格的なアクティビティやボランティア活動を取り入れ、学業だけでなく人格形成を重視しています。
雄大なケンヌベカジス川を見下ろす風光明媚な場所に位置する125エーカーほどの広大なキャンパスには、STEM（科学・技術・工学・数学）教育プログラムのために、2021年9月に最先端のサイエンスホールが設立されています。こちらは40,000平方フィートにも及ぶキャンパスの主要な建物となっています。生徒の好奇心を刺激し、科学の発展に貢献できる人材育成を目的としたプログラムを提供しています。STEM 分野を学習する方法に革命をもたらした、カナダ国内で最も優れた学術施設のひとつとされています。この他にもシアター、アイスアリーナなどの学術、芸術、スポーツ、生活のための施設が完備されています。
6-12年生の生徒が在籍しており、9年生(もしくは10年生)よりIBプログラムが始まります。2年間の基礎プログラムを経て、11年生からの厳しいプログラムに備えます。11-12年生ですべての学生が正式なIBディプロマプログラムに取り組みます。
IBディプロマプログラムは必須の６つの教科グループに加えて3つのコア科目で構成されており、① 知の理論 (Theory of Knowledge) では哲学的な視点からクリティカルシンキングやロジカルシンキングを養い、② 課題論文(Extended Essay) では履修科目から1科目を選び独自の研究に基づいたリサーチ論文を4000文字（英語）で提出します。そして③ CAS (Creativity, Activity, Service) と呼ばれる科目では、芸術活動で必要な「創造性」、健康的な生活スタイルのための身体的「活動」、無報酬で社会貢献やボランティア活動を行う「奉仕」などの体験的な学習をバランスよく150時間取り組みます。RNSではCAS科目はクラブ活動としての役割も担っています。
これらのコースを完了し卒業年に行われるIB外部試験に合格すると、世界的に認められたIBディプロマを取得することができ、世界中の大学進学の際に使える入学資格を得ることができます。
IBプログラムは、カナダの中等教育基準よりも高い学力を要求されますが、IBをすべて終了できなくても学校のディプロマを取得し、学校から修了証書を授与されます。
学業だけでなく健康的で活動的なライフスタイルを身につけるために、課外活動・スポーツ・アートにも力を入れており、生徒は毎日少なくとも 1 時間は身体活動に参加することを推奨されています。スポーツチームの種類も豊富で、中でも男子バスケットボールと男女アイスホッケーは、アスリート育成を目指す代表チームプログラムとなっており、国際的に高い評価を受けています。
RNSで何より特徴的なのはデイリー・アドバイザー・プログラムです。校長先生も含め先生方が、それぞれが担当する8-10名の生徒グループと毎朝一緒にチャペルで朝の礼拝に出席し、アドバイザータイムという時間を設けて連絡事項や生徒の状態をチェックします。生徒1人ひとりの健康面、勉強面、課外活動、および社会面での成長において総合的なケアをします。もし生徒がいずれかの面で苦労している場合には、科目の先生、コーチ、看護士などと連携し、改善プランを組んでいきます。また生徒グループは学年を混ぜており、上級生が下級生の面倒を見ること、困ったら誰かに助けを求めること、お互いの試合や舞台を一緒になって応援することなどを学びます。定期的に報告書、電話、Eメール、個人面談などを通して保護者と連絡を取り合うなど、目が行き届いているため離れている両親も安心して見守ることができます。
ボーディング生活は4つの全ての宿舎に24時間体制でハウスペアレントが常駐し、安全面にも配慮されています。Wellness Centreに3名の看護師さんがいて、125エーカーの広いキャンパス環境で安心して学校生活を送ることができます
寮生活の学生は、希望すれば週末にショッピングセンターでお買い物をしたり、アウトドアアクティビティ、インドアゲームに加え、連休でのアメリカ、モントリオール、ボストン、ニューヨーク旅行に参加できるオプションもあります。
以上のように、学生サポートは学業、健康、精神面ともに充実しており、アカデミックな部分で特に定評のある名門校ですが、自分の特技や興味から将来の可能性を広げるチャンスで溢れている学校です。
Rothesay Netherwood School（ローゼイ・ネザーウッド・スクール）特徴まとめ
| 学校名 | Rothesay Netherwood School（ローゼイ・ネザーウッド・スクール） |
| 設立年 | 1877年 |
| 全校生徒数 | 325名 (2023年度) |
| 所在地・州 | Rothesay, New Brunswick |
| 受け入れ学年 | グレード6-12 |
| 特色 | 共学・制服着用 |
| 宗教 | 問われない |
| 学費・寮費用 | International Day Student Fee $40,790 International Boarding (Grades 6-10) $75,260 International Boarding (Grades 11-12) $76,140※出願費は$200 ※キャッシュレス決済のみ ※学費、後見人費用、寮滞在費用などを含む ※制服、教材、医療保険、アスレチックプログラムなどは別途費用 ※2024/2025年度の料金です。 |
| 大学進学率 | 100%（マギル大学、トロント大学、UBCなど名門校への進学率も高い学校） |
| ELLコース提供 | あり（必要に応じて個別チューターにて対応） |
| IBコース提供 | あり |
| 日本人生徒数 | 2023/2024年度は3名 |
| 受け入れ可能時期 | 9月。空きがあれば年度の中間での受け入れ可（4月や1月など） |
| 先生：生徒の割合 | 1：7 |
| 弊社からの送客 | 0名 ※2024年6月時点 |
| 学校や近隣コミュニティセンターの設備 | 4棟の学生寮についてはこちら サイエンス・ホール 屋内アイスアリーナ Jordan Boyd Memorial Pond（冬には自然のスケートリンクに！） ウェルネス・センター 競技場（３カ所） 屋外テニスコート（３面） スカッシュコート（２面） 体育館（ロッククライミングウォールあり） アートスタジオ／音楽スタジオ 劇場（200 席） 礼拝堂 図書館 ダイニングホール（400 席） 多くのトレイル など |
| 運動系クラブ例 | ホッケー 男女バスケットボール バレーボール サッカー 大東流合気柔術 など生徒の興味や希望にあわせて毎年多少変動 |
| 文化系クラブ例 | ドラマ 演劇 ビジュアルアート ミュージック コーラス ダンス 舞台(プレイだけじゃなく、照明、セット、衣装、PR、ステージマネージメント、シアターテクニックなど) 美術（ペインティングやタイダイなどのローテーション） など |
学校環境・留学生数・英語サポート
全校生徒の約25％が留学生で、25カ国から集まっています。英語が第一言語でなく、サポートが必要な学生にはEnglish as an Additional Language (EAL)と呼ばれるプログラムを提供しており、英語力に不安があってもこのコースを通してスピーキングやリスニングだけでなく、大学進学で重要なライティングやリーディングの基礎を固めることができます。生徒はCEFRと呼ばれる国際基準を用いて評価され、そのスコアと学年に応じ各EALコースに振り分けられます。
・学校の周りの環境
カナダ東部に位置するニューブランズウィック州は広大な森林が広がり、美しい自然や文化、歴史的な場所がたくさんあり、多くの野生生物が存在している事で知られています。1年を通して寒冷な気候であり、夏でも30度を上回ることはほとんどない地域です。冬場は湖が凍るほどになりますが、自然に凍った湖の上でスケートができるなど、カナダならではの自然体験ができます。キャンパスは州で2番目に大きい都市、セントジョンから車で約15分ほどに位置しているため、週末にクラスメイトと町へ出かけてショッピングなども楽しむことが出来ます。
・おすすめポイント
国際バカロレアプログラム（IBプログラム）のみを提供している国際バカロレア(IB )ワールドスクールであり、1クラス平均16人の少人数制で生徒一人ひとりに目が行き届くように配慮されています。またアドバイザープログラムやウェルネス・センターなどのサポートにより、担当する生徒の教科担任やハウス・ペアレントとも随時面談、相談し連携を図り、各生徒の学習面、運動面、社会面での成長を見守ります。定期的に報告書、電話、Eメール、個人面談などを通して保護者と連絡を取り合います。
寮には24時間体制でスタッフが常駐するなど安全面にも配慮されているなど、学生サポートは学業、健康、精神面、社会面ともに大変充実しています。
安心して充実した学校生活を送ることができます。
・留学生数（内、日本人留学生数）
総合56名、日本人3名（2023/2024年度）
＊2024/2025年度は新入生2名、合計5名。うち3名は同年6月に卒業予定。
入学条件と願書必要書類
・英語条件
英語力認定テストのスコア提出は必須ではなく、英語力はインタビューで評価される。インタビュー後、スコアの提出を求められる場合がある。
・インタビュー
生徒と家族のインタビュー
・推薦状
こちらの文書をダウンロードして、推薦してくれる現在の学校の先生に書いてもらう
・申込書
オンライン出願
・願書提出時に必要な書類
過去2年間の成績表
出生証明書とパスポート
卒業後、大学への進学実績例
過去5年間の進学状況:カナダの大学89%、 アメリカの大学4%、ヨーロッパ4% 他3%
カナダ
トロント大学
ブリティッシュコロンビア大学
マギル大学
ウォータールー大学
ウェスタン大学
ヨーク大学
ビクトリア大学
マックマスター大学
ニュー・ブランズウィック大学
クイーンズ大学
アルバータ大学
オタワ大学
カルガリー大学
アカディア大学
コンコルディア大学
アメリカ
バークレー大学
フロリダ大学
ニューヨーク大学
ワシントン大学
その他
アムステルダム大学
マンチェスター大学
早稲田大学
上智大学
AN WESTHILL EDUCATIONAL CONSULTING（LIVE YOUR LIFE）代表 西岡 彩
