【カナダBC州クリスチャン系私立高校留学】自立と自律を学び、数学テストで好成績を収めた1年留学の後半を振り返り!

こんにちは、カナダ・バンクーバー現地にある留学エージェントで教育・移民コンサルタントをしている西岡彩です。私たちはカナダの未成年留学(小学生高学年以降から中学留学、高校留学、ボーディングスクールなど)と親子留学・カナダの教育移住の専門アドバイスを提供しています。

今回は、以前カナダ高校留学前半の体験記をお届けしたSくんの留学生活後半についてシェアさせていただきます。Sくんは2023年9月から2024年6月まで、カナダ・バンクーバーから車で1時間ほどのクリスチャン系私立高校に1年の体験高校留学をしていました。模擬国連の日本代表を目指すスマートで志の高い生徒さんで、留学先の学校スタッフからも素晴らしい!と絶賛されていました。前半の体験記では、カナダ人生徒に交じって留学生として唯一参加したバスケットボール部での奮闘ぶりなどをお伝えしましたが、カナダ留学の後半ではどんな体験や学びがあったでしょうか?毎月の面談記録から振り返っていきます。

お名前:Sくん
学校:バンクーバーから車で1時間ほどの場所にあるクリスチャン系私立高校
学年:Grade 10
期間:1年
滞在方法:ホームステイ
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1月:バスケットボール部ではゴールドメダル獲得!ホームステイ生活での発見と学期末のまとめ

前年から唯一の留学生として参加していたバスケットボール部では、年明けのトーナメントでゴールドメダルを勝ち取りました。その後シーズン終盤のチームの成績は失速してしまったそうですが、バスケットボールを通じて現地の友人がたくさんでき、とても楽しい活動期間になったとお話しされていました。部活動に入ると、授業では関わらないカナダ現地生徒との交友が持てるのでよいですね。

1月で最初の学期が終了となるため、月の下旬は期末考査がありました。クリスチャン系の高校なのでバイブルのコースがあり、内容に馴染みがないため少し苦戦されたようですが、最終日に頑張って課題を仕上げ、提出されました。また、よく聞く聖書の登場人物の名前が、英語と、ラテン語等の読みを借用している日本語とではまったく表記や発音が違う(日本ではヨハネ、英語ではジョンなど)といった豆知識が身についたそうで、小さなことかもしれませんが、学びが広がっているようです。

ホームステイでの生活も変わらず順調で、滞在当初から親切なファミリーとはずっと仲良くできているとのこと。ただ、家のルールや習慣をすべて文章にしてくれるので理解しやすい一方で、少し厳しいなと感じることもあるそうです。洗濯や自室の掃除、ベッドメイキングなどは決められたスケジュールできちんと済ませるように言われており、なかなか大変そうなご様子ですが、身の回りのことは自分でする習慣作りに一役買っているみたいです。また、食後の片付けの際は、一緒に片付けをしているホストブラザー、ホストシスターと毎日1時間くらいお話しするのが楽しみだと仰っていました。

2月:新学期開始で授業はややチャレンジングに!英語力の伸びも実感

2月からの新学期は、ソーシャルスタディ、サイエンス、数学、マーケティングを受講しています。実技科目が多かった前期から一転して座学科目だけということで、勉強量が増えたものの、しっかりとこなせているそうです。元々Sくんは歴史好きなので、ソーシャルスタディの授業で歴史分野に入り、特に好きな第一次世界大戦頃を学べるのが楽しみだとお話しされていました。ただ、耳慣れない英語の専門用語が多く、課題やテストも頻繫にあるので、少し大変そうなご様子。他の科目については、サイエンスは得意の化学分野で問題なく、数学も簡単だそう(数学についてはこの後素晴らしい成果も残されるので、ぜひ最後までお読みください!)。マーケティングは日本の高校ではあまりない科目ですが、思っていたよりも学術的な話が多く、楽しめているようです。課題もしっかり出て、例えばCM・広告を一つ選び、それに対して設定された質問に答えていく形式の発表課題などがあるのだとか。

また、空き時間に日本のセンター試験の英語を自主的に解いてみたところ、リスニングのスコアが以前よりかなり上がり、英語の音声がだいぶゆっくり聞こえるようになったとお話しくださいました。日々の生活では実感しにくい英語力の伸びを大きく感じる機会になったようです。また、前期の時間があるうちに単語帳をしっかり勉強したため、語彙力も上がったとのこと。単語を覚える際に、日本語訳ではなくイメージで覚えるようにしたので、英語を話す際に日本語を介す必要がなくなってきたと仰っており、この約半年のカナダ留学期間でリスニングもスピーキングも力がついてきたことを嬉しく感じられているようでした。日々の成長は自分ではなかなか気付きにくいですが、努力した分の結果はこうしてしっかり出てきますね!

3月:春休みはバンクーバー旅行に。ホストブラザー・ホストシスターとも仲良し!

カナダの学校は3月後半が春休みとなりますが、Sくんは春休み中に学校の先輩のご家族と1泊2日のバンクーバー旅行へ。Sくんが滞在している街はバンクーバーから車で1時間ほどの距離なので、比較的気軽に遊びに来られるのがよいですね。旅行中は、スタンレーパークやイングリッシュベイなどのバンクーバーの名所に行ったほか、カナダ一号店ができたばかりの日本のうどん店チェーンや、ラーメン、まぜそばなど、日本食をいろいろ楽しまれたそうです。

ホームステイでは、引き続きホストブラザー、ホストシスターとよくお話しされているとのこと。同じ高校に通うホストブラザーはSくんと同じくバスケットボールが好きなので、バスケの話題で盛り上がるのだとか。また、バスケ部のシーズンが終わってからもブラザーや友人たちとはバスケをして楽しんでいるとお話しされていました。ホストシスターは翌年度からUBCに通う優秀な女の子だそうで、アカデミックな話をよくされるのだそうです。英語でカナダ現地の生徒さんとアカデミックなトピックを話せるのは、とても素晴らしいですね。

Sくんの場合、学校⇔ホームステイの移動はホストファミリーの送迎になりますが、月~木曜日の学校後はホストファザーが学校にお迎えに来られるそうです。授業後、ファザーが迎えに来るまで時間があるので、その間は留学生が集まる部屋に行き、宿題を済ませたり、YouTubeを見たりして過ごしているとのことで、隙間時間を活用できているご様子です。

4月:カナダ高校留学も終盤戦。充実のカナダ生活の中にも実感する日本の魅力、家族のありがたみ

授業については、サイエンスが化学から生物になり、日本でもともとあまり勉強していなかった分野のこともあって、少し難しいかなと感じるそうですが、もともと暗記はかなり得意と仰っており、専門用語を覚えたりするのはあまり苦にされていないようです。マーケティングでは、各自の課題に取り組むワーキングタイムがおもしろく、先日は一人の創業者に焦点を当てて調べ物をするという課題で、トヨタ創業者の豊田喜一郎について調べたとお話しされていました。

ホームステイとしては珍しく、共有ではない自分だけのバスルームがあるそうで、そちらと自室の掃除は毎週するように言われているそう。自分の好きなタイミングでシャワーが浴びられるのはいいけれど、早く日本のお風呂に入って湯船に浸かりたい!という気持ちが高まっているのだとか。またホームステイでは、ランチは自分で冷蔵庫にあるものを使ってサンドイッチなどを作ったり、ランチボックスに夕飯の残りを詰めて持って行ったりするスタイルの家庭も少なくありませんが、自分で朝用意するとなるとあまり時間もなく、満足のいくものが用意できないので、お母さんがお弁当を用意してくれることのありがたみを実感されているそうです。ホームステイ先ではホストファザーやホストブラザーとバスケットボールNBAのファイナルをテレビ観戦するなどして楽しく過ごされていますが、留学も終わりに近づき、日本への恋しさも感じられているようですね。

5月:カナダ有名大学の数学コンテストで入賞!賞状とメダルもゲット

Sくんから、学校で数学のテストがあり、好成績だったので何かしら賞品がもらえるらしいとご連絡がありました。いったいどんなテストなのだろうと思っていたところ、なんとUniversity of Waterloo(ウォータールー大学)というカナダ有数の優れた理系コースを持つ大学主催の数学コンテストで、上位25%に入るという素晴らしい成果を収められていました!こちらのコンテストはSくんの通う学校の中でも数学の得意な生徒さんだけが選抜で出場したそうで、そうした数学に強い生徒さんたちの中でもさらに上位25%というのは本当にお見事です。賞品はメダルと賞状で、Sくん本人としてはちょっとがっかりしたご様子でしたが、日本に持ち帰って飾ることができますし、留学のよい記念になったのではないかと思います。

日本ご帰国後、額に飾った賞状とメダルの写真を送ってくださいました!お母様、ありがとうございます。

バスケットボール部の活動はシーズンが終了してしばらく経ちますが、そちらでできた友人とは今も学校内などで会えばよく話す仲だそう。なかでも近くに住んでいるご友人の家にはたまに遊びに行き、バスケやゲームなどをしているようですが、一気に夏めいた陽気になった5月のある日には、そのご友人の家に何人か集まり、水浴びをして遊んだようです。カナダ滞在も残り1ヶ月となりましたので、お友だちとの思い出づくりの面でも最後までやり残しがないよう楽しんでいただきたいですね。

6月:カナダ高校留学ラストスパート!1年の経験を振り返る

カナダ留学生活もいよいよ終了ということで、Sくんに感想や学んだことを伺いました。まず、ホームステイ生活では、ルールが細かいなと感じる部分はあったものの、そのおかげでこれまであまり深く考えることのなかった家事のこと、その大変さなども知ることができたそう。家事の知識やスキルを持っておくことの大切さも感じられ、「やらない」状態と「やれない」状態というのは全然違うと知ったとお話しされており、その大人な考えにアドバイザーも感嘆しました!バスケ好きのホストブラザーがいたことは心強く、ホームステイ生活を楽しめた大きな要因でもあったようです。

カナダ留学で一番学びになったことは、多人種・多様な文化のなかで、自分と異なる価値観の相手にどう対応していくか、とのころ。特にSくんはクリスチャンの学校に通っていたので、慣れない宗教観などに触れるなかで、どうリスペクトを払うべきかなど勉強になったようです。一方で、クリスチャン系の学校は隣人愛の精神に溢れているため、穏やかで優しい方が多く、日本人としては馴染みやすさを感じたと仰っていました。

この1年で英語力の伸びもかなり感じており、カナダ渡航前はリスニングがあまり得意ではなく、最初の3か月くらいは相手が何を言っているかわからないと苦労されたようですが、速読を意識して行うようにし英語を頭の中で処理するスピードを上げる練習などを重ねたことで、次第に周囲の会話にも追いつけるようになり、今は日常生活を送る分には英語で困ることはだいぶなくなったそう!

また、Sくんは都合により6月末の学期終了を待たず、少し早めに帰国したのですが、帰国前最後のマーケティングとソーシャルスタディの授業では、先生がお別れのパーティーを開いてくれたのだとか。学校やコミュニティから愛されるSくんのお人柄が伝わってきますね。最後まで楽しく、学びの多いカナダ留学生活となったようで嬉しい限りです!

ご帰国後

日本にご帰国後、Sくんのお母様からカナダ高校留学でSくんが学び感じたこと、お母様が感じた変化、そして見送る側のお母様にとっての留学の意義をまとめたメールをいただきました。そちらは下記の記事にてご紹介しております。留学終了後のご様子、ご家族にとってどんな影響があったかなど、カナダ現地からは逆に知ることができない貴重なお話をシェアしてくださり、ありがとうございました!

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担当アドバイザー

Sくん、1年のカナダ高校留学お疲れ様でした!いつも冷静で知的なSくんの視点から見た学び、気づきなどを毎月の面談で伺うのを楽しみにしていました。留学中は、唯一の日本人としてバスケ部で活躍したり、数学のコンテストで成績優秀者になったりと素晴らしい成果を残されましたね。この調子で日本でもきっとご活躍されることと思います。また、ご帰国時はお母様からも温かいメッセージもいただき、光栄でした。1年間サポートを担当させていただき、ありがとうございました!

 

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AN WESTHILL EDUCATIONAL CONSULTING(LIVE YOUR LIFE)代表 西岡 彩

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