こんにちは、カナダ高校留学アドバイザー/教育コンサルタントの西岡彩です。
今日は高校留学や教育移住のトピックとは少し違うのですが、私たちの会社はカナダやバンクーバーの地元に貢献する、という目標があるのでカナダの地元企業や教育機関とも日々良い関係を作るために社員がボランティアに参加したり、ボランティアが欲しい企業とボランティアしたい日本人の生徒さんをマッチングする業務も行っております。
カナダ現地の教育機関と繋がりよりカナダやBC州の教育システムを深く理解することは、私たちの教育移住・親子留学をされるお客様にもかなり役立つと実感しています。コロナの間は保育園や幼稚園、小学校などでのボランティアは一旦中止としていましたが、2022年9月よりボランティアを送る事業も再開させて頂きました!
今回は日本で長年看護師をされていたマナミさんが、カナダ・バンクーバーのウェストサイドにある幼稚園にて幼児教育ボランティアをされた体験談をシェアさせて頂きます。
もくじ
①バンクーバーでの幼稚園ボランティアに参加を決めた理由
私は日本で看護師として働いていた時、小児がん等で長期入院が必要な子ども達の成長発達について、病院という限られた環境でどのような支援ができるのか考え続けていました。カナダの幼稚園、デイケアという集団生活の中で子どもが何をどのように学び、先生達はどのようにそれを支援しているのかを知りたかっため今回ボランティアに応募しました。また、カナダという多民族で自立が重要視される日本とは異なる文化の中で、どのような幼児教育がおこなわれているのか知って、今後日本での看護活動にも生かしたいと考えました。
②ボランティア中の一日の流れや主に担当したことなど
内容 | 活動の詳細 | 自分の役割 | |
8:30 | 登園、自由遊び | お絵描き、粘土、制作、パズル、おままごと、絵本等 | 子どものいる場所にまんべんなく大人の目が行き届くような場所を選び、子どもと遊んだり片付けを行う。子ども同士で揉め事が起こりそうなら、自分達で解決できるように声かけ。 |
スナックタイム | 登園してから10:30までに自分のタイミングで持参したおやつを食べる。自分のキャビネットからお弁当箱を持ってきて自分で食べて片付ける。 | ||
10:30 | 外遊び | 怪我がないように見守り。ブランコを押したり、かけっこをしたり子どもたちとたくさん体を動かして遊びました。 | |
外部講師による アクティビティ |
スポーツ、ダンス、歌、ヨガ、本の読み聞かせ
※ものによってはpre-kinder(4~5 才)と年下組(3才)の2つのグループに分けて行うこともある。 |
一緒に参加させていただく、とても多方面のアクティビティでかなり驚きました。 | |
11:30 | 自己読書、読み聞かせ、お勉強 | 自分で本を読む時間と先生が全体に読み聞かせをする時間がそれぞれ取られている。
日付、天気やイベントに関連する本を読むことも。(Rememberance day の週は地球やカナダという場所の概念から、平和の概念を1週間かけて説明) |
子どもに本を読んだり、一緒に読み聞かせを聞く。注意が散漫してしまう子に声かけ。 |
12:15 | お昼ご飯→ 帰宅の準備 |
ランチは持参してきたものをそれぞれがテーブルで食べる、ランチ時間はだいたい30分くらいでその後20分ほどサークルタイムがありその後13時頃帰宅 |
③ボランティアで大変だと感じたこと
カナダの幼稚園でボランティアしている間、一番大変だったのは子どもの英語を聞き取ることでした。英語が堪能でなくても一緒に遊ぶことはできるが、子どもの訴えをきちんと聞き取り対処しないと「この人に言ってもわかってくれない」という認識になり信頼関係が築けないことを実感しました。3日目くらいからやっと聞き取れるようになって、子どもたちも話をしてくれたり自分たちから駆け寄ってくれるなど関係を少しずつ作ることが出来た。また、絵本の読み聞かせの時も子ども向けの本であっても自分が日本の学校で習ってこなかったような単語や擬音語が出てきて上手に読むことは難しかったので家で練習してからボランティアに行きました。
④先生や教育システムなどカナダの幼児教育について感じたこと
カナダの幼稚園では年齢ごとにクラスが分かれるのではなく、3、4、5才が一緒に生活するという点で日本と大きく異なっていた。さまざまな発達段階の子ども達が一緒に過ごすことでお互いに影響し合い、年長者は責任感を、年少者はあるべき行動を学んでいるように感じた。カナダ人のスタッフも発達段階の異なる子ども達が楽しみ理解できるように指導する必要があるため、発達段階、個別性に配慮したアプローチの差を学ぶことができ大変勉強になった。
カナダでは、自立への意識が高くできることは自分でやる、自分の意見を言葉にするということへの働きかけが日本より強いのではないかと思った。子ども達が、自分でできないときに”I need your help.” と助けを求められることにも驚いた。
⑤カナダでボランティアに参加した感想
日本の保育園と比較して規模が小さいこともあるが、保育士の目が子ども達に行き届いていたと感じました。保育中に気持ちが不安定な子どもを抱きしめたり、ゆっくり話を聞き子どもの気持ちに寄り添う姿はとても印象的でした。
特に印象的だったのは、最終週に平和について指導していたことです。平和という目に目にくい概念的なことを、1週間かけて、州、国、地球、宇宙といった概念からスタートして、最終的に平和とは、行動レベルでどういったことなのか子どもと共に考えていた。子どもだから難しいと諦めるのではなく、子どもが理解できる範囲で理解できるように、大切なことを伝えたいという思いにとても感動しました。
また、外部から講師の方を定期的に招いており、子ども達が外部の人と関わったり、新しいことをより専門的に学べる機会が提供されていてカナダの幼稚園はプロブラムが充実していると思った。一方で、給食はマカロニチーズとおかず少しだけ、みたいなこともあり、日本の保育園の温かくて栄養バランスの整った給食のありがたみを実感することもあった。
以上となります。
マナミさん、素晴らしい体験談と感想をありがとうございました!カナダで保育士や幼稚園教諭の資格取得を目指されるお客様も多いですし、実際にカナダの幼稚園や保育園にお子様を預けられる親子留学の方もいるので、この体験はブログを読んでくださっている皆様にもとても役立つ情報が満載だったと思います。
カナダではボランティア経験は職歴として履歴書に記載が出来ますので、大学受験などにも有利ですし夏限定で私たちがサポートしている高校留学生をバンクーバーの幼児教育施設に送り、ボランティア体験させてもらうこともあります。
私たち会社にとっても地元企業に貢献できることは大きな喜びですしやりがいです、ボランティアを受けて入れてくれる施設も、そこを利用しているカナダ地元のご家族も、そしてボランティアしてくれる日本人生徒さんもみんなが良い経験、時間となるように引き続きカナダに根を張って頑張っていきたいと思います!
引き続きみなさまカナダの中高校留学、親子留学・親子移住に関してお問い合わせをいただきありがとうございます、時間を見つけて皆様に返信しておりますのでどうぞよろしくお願い致します。(12月のお問合せ受付についてはウェブサイトトップのお知らせよりご覧くださいませ)
AN WESTHILL EDUCATIONAL CONSULTING(LIVE YOUR LIFE)代表 西岡 彩
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