子どもを単身で海外留学へ!中学校・高校留学へ行く前の心構え:親御様編

こんにちは、カナダ・バンクーバー現地にある留学エージェントで教育・移民コンサルタントをしている西岡彩です。私たちはカナダの未成年留学(小学生高学年以降から中学留学、高校留学、ボーディングスクールなど)と親子留学・カナダの教育移住の専門アドバイスを提供しています。

先週の6月14日は今年の6-9月に向けて単身カナダに留学をするお子様をお持ちのご家族向けに、留学前の事前レクチャーをさせて頂く日でした。カナダ留学をする時期、期間、行く学校や州などはそれぞれ違うのですがカナダの全体的な中学校、高校留学に関する情報やご入国の方法、そしてカナダ留学中の心構えなどをお話させて頂いたのでお写真も少し添付しておきますね。(今回の日程では9月からお子様を単身でカナダ留学に送る32組のご家族にお集まりいただきました!)

その中で「親御様の心構え」ということに対してお話する時間がありますので今回のブログではその点について皆様ともシェア致します。これからお子さまを単身留学させたい、高校で海外に行って欲しい、すでに申し込みを済ませているという生徒様の親御様はぜひお読みいただけますと幸いです。

親御様の心構えについて:海外留学にお子様を送る時

子どもの悩みや不安にしっかり耳を傾ける

カナダへ中学や高校留学などで一人海外に来ると、日本で生活している時よりもやはり親子で相談をしたり話をする機会は増えると思います。特に留学中はお子様自身も初めての経験に嬉しくなったり戸惑ったりされることも日々の生活の中で増えてくるので必然的に親御様に話を聞いて欲しいという機会は増えます。この時に嬉しい、楽しい!という報告であれば特に悩まれることはないのですがお子様が何か大変だと思うことがあったり、壁にぶつかっているという内容のお話であった場合は親御様も少し気を付けてお話を聞いて頂くと良いかなと思います。

カナダ含めお子様の海外での生活は親御さんにはっきりと状況が分からないことも多いため、留学先の学校の休みや遅刻が増えたり何かマイナスな報告が学校や留学エージェントから出てくると心配になりますよね。なんで学校に行かないの!成績が落ちている!英語力があがってないんじゃない?ちゃんと勉強しているの?お友達出来た?などと色々聞きたくはなりますがまずはお子様の状況をしっかり聞いてあげて、どういう気持ちで留学生活を送って日々過ごしているのかお子様なりの「言い訳」をまずはさせてあげて欲しいと思います。

何かあっても親御さんに話すことで気持ち的に救われたり、絶対に応援してくれる人がいるんだ頑張ろう!と感じるお子様は多いと現地で留学サポートしていると感じます。子どもが不安なことを口にした時に矢次早にこちらから質問するのではなく、子どものペースで子どもが考えていることをどうかじっくり聞いてあげてください。応援したり前向きな言葉はかけつつも、自分の意見を言う前にまずは子どもがどう思っているか、どう感じているかという部分を大切に話し合いをしてもらえたらと思います。子どもは自分で解決したり次に進む力が必ず備わっていると思います、親御さんにお話することで解決方法を教えて欲しいのではなく自分の中で整理をしたり次に進む方向性を一緒に決めていきたい、と思っていることが多いのでぜひ保護者にしかできない方法でお子さんを良い方向に導いて頂けると嬉しいです!

日本では見なかったような姿を見る可能性がある
(泣く・落ち込む・友達が出来ない等)

カナダに限らず海外留学をする際、子どもが留学先に到着するとホームシックなども含め日本にいるよりも感情を表に出して反応が出るということはよくあります。例えばですが日本では親御様に泣き言をいたり泣いた顔を見せなかった、というような子が泣いて電話をしてきたり日本では元気だったのに表情が暗い、なんとなく元気がない、落ち込みがちというようなことが出てくると思います。同じような状況が何をしても1-2週間以上続くと他に何かしら精神的な病気があるかもしれない、という疑いも強くなってきますが一時的なものであれば「誰もが通る道」ということで親御様には冷静に受け止めて頂くようにお話しております。

なんだかんだいって思春期であってもやはり子どもは親御様のことを一番信頼し、どんな顔も見せられると感じていると思いますので特に辛い時、何かあった時にヘルプを出すのは親御様であることが多いです。日本の時とは違う一面を見てもあまり心配せずに日本から見守ってあげてください。

子ども以上に感情的にならない/一喜一憂しない

上記と少しかぶりますが、子どもから留学中に泣いて電話がかかってきたり、何か学校であって怒って電話があったりということも留学中は出てくると思います。もしかしたらホームステイのご飯がまずい!という不満かもしれませんし親御さんが聞いても不安になったり心配する内容であることも多いと思います。

私も母親なのでよく分かるのですが、子どもに共感するのはとても大切ですが子ども以上に親が感情的になってしまうとなかなか良い方向に進まないことも多くなってくるかと思います。子どもの怒りや悲しみを受け止めてあげるのはとても大切でそれは親御様にしか出来ないことなのですが、感情を受け止めてあげたら親御様からも次にどういうステップを踏めばそれが解決するのか、子どもはどういう方法で解決してほしいのか、もしくは特に何もせずに話を聞いてほしかっただけなのかなど一緒に「今何をしたいのか」を模索してあげるのが最善かと感じます。

また一時的に点数が上がった、お友達が出来たという時に親があまり過剰に喜ぶと子どもが「次出来なかったことは親が悲しむから言えない」というようなことを面談でお話される生徒さんも少なくありません。親を喜ばせるため、ではなく自分のために頑張ることが親御さんにとっては一番ハッピーなんだよ、とこちらからも伝えるようにしていますが何か良いこと、嬉しいことがあった時はお子さんの成長やそれまでの頑張りも含めて沢山褒めてあげてください。そして何かマイナス要素や不安なことを口にした時に大げさに反応せず「そういうこともあるよね~」と受け止めながら前向きになる方法を一緒に考え、あまり親御様側が一喜一憂したり悩みすぎたり深く考えすぎることが無いようにされることをお勧めしています。

愚痴ではなく前向きな声がけと受け止め方

例えばですが、ホームステイで何か問題があった時に子どもと同じ目線で文句を一緒に言うのではなく子どもの話を聞いたあげた後に、どうしてそういうことになっているのか、一緒に住んでいる他の生徒さんはどう思っているのかなど冷静にその場の状況を把握できるようにお声がけしてもらうとお子さんも少しずつ落ち着いて最善の策を考えることが出来ます。例えばですが「今日の夜の食事がとても質素だった」というのもたまたま家庭の事情でその日だけマザーが忙しく用意が出来なかったかもしれませんし、もしくはホストファミリーにも「この間沢山出したらいっぱい残したからこれくらいで良いと思った」や「量が少ないと言ってくれれば次からは他のものも用意したのに」というようなホスト側の意見としてもちゃんとコミュニケーションを取れば解決したかもしれない、ということは多く起こってきます。カナダ留学中は子どもの愚痴を聞いてあげた後、どういう状況でそうなったのかを一緒に把握したりこれはおかしいなと思うことはでは誰に相談したら解決できるかな、など前向きな声がけとアドバイスを親御様からお子さんにして頂けると私たちとしてもとても心強く、そして早めに問題解決にあたることが出来ると考えております。

子どもと親の悩みに対する温度差/時差

これも良くあることですが子どもは親御さんにちょっと話を聞いてほしくて「オーバー目に伝えたけどあまり気にしていない」ことが、親御さんにとってはとても不安になる内容で一晩中寝れずに心配して考えていた!というようなことが良くあります。実際親御様からこちらに連絡が来て、生徒さんに連絡をしてみると「ま~そんなこともあったけど全然大丈夫です」という回答で親御さんがびっくりされるようなことも多々起こります。

親御様に電話して勇気をもらった後に、自分でホストに話をして問題が解決したけどそれを親に報告し忘れていた、というようなこともありますので子どもから何か知ら悩みや不満を聞いた時は、子どもが本当に親に何かして欲しいと思っているのか、どれくらいのレベルで悩んでいたり今この話をしてきたのかな、ということを少し冷静に客観的に見て頂けると良いかもしれません。時差もありますのでお子さんにも「こちらが何か出来ることがある?」などと声をかけていただいたり「それは留学エージェントの担当者にアドバイスもらったら?」などを背中を押してもらえれば現地の中で解決も出来ますのでぜひそのように自立して助けをもとめられるようお子様ともお話頂けると助かります。私たちはカナダにいるのでお子様の同じ時差で動き、面談をしたり必要に応じて学校やホームステイにも連携を取ることが出来ますのでいつでもお気軽にお子様から直接こちらにご連絡を頂ければと思います。

留学で露呈する弱さや出来ていないところが鮮明になる
(責めない・一緒に方向性を探っていく)

日本で親御様や日本の学校に守られていた環境ではなく、自立が求められる海外生活ではやはりもともと生徒さんが苦手だったり、やってこなかったことはそのまま生活に反映される機会が多くなってきます。例えばですが朝一人で起きられないから遅刻が増える、課題の管理が出来ずに成績が下がる、友達を作らず現地校が終わったら放課後すぐに家に帰って日本語のYOUTUBEを見ている、お小遣いの管理が出来ずに散財してしまったなどですね。

こういったことはもちろん親御様から指導していただく必要があるのですが、海外生活で子どもの心理状況も日本にいるよいは色んなストレスにさらされて悪くなっているようなこともあると思います。「海外生活の大変さはお母さんには分からないよ」と思っていることもあるかもしれません、そんなときに一方的に結果だけを見て怒られたらやはり子どもたちもあまり良い気はしないですね。難しいところではありますが、はじめの数回の失敗に関してはどうしてこうなってしまったのか、どうしたら解決できるのかというところを冷静にお話していただきご家族の中で約束事を作って頂くのが良いかと思います。

日本で出来ていなかったことが急に海外に来たら出来る、ということはありませんので留学前の日本での生活の中である程度自立した生活をして、責任もって海外生活が送れるように少しずつトレーニングをして頂くのも大切な留学前準備の一つかと思います。

子どもの自立を促す/決断を尊重 (自ら解決する力を信じる)

カナダや北米では子どもの自立というのは幼稚園くらいから徹底的に教え込まれている部分ですので、中高校生になると問題解決は子ども自身がするべき、という考えが前提に学校生活などを送る必要があります。遅刻や欠席もすぐ親には連絡がこずにまずは学校の担当者が子どもに話をすることもありますし、課題が出ていなくても学校側からは何もアクションがなく成績がついた時に初めてそのことが分かるということもあり得ます。

また、高校1年生からカナダの現地校では自分で卒業に向けて単位を選択したり、季節ごとにクラブ活動を決めたりなど自分で選んで決める機会が多くなってきます。分からないままそのままにしておくとよく分からない授業を取らないといけなくなったりしますが、逆に自分から学校の方に相談すれば途中からでもコース変更を認めてもらえたりテストの結果が悪くても他の課題を出すことで挽回出来たりと日本では考えられないような良いことが起こる場面も沢山出てきます。

ホームステイや学校で何か問題があった時、親やエージェントに頼るのではなく解決策を見出したらまずは自分で話をしてみる、交渉をする、またはその態度を見せるということはとても大切になってきます。良い関係を築いていくためにも自ら積極的に助けを求める、という行為は高校留学中すごく大切になってきますのでこの点を親御様にも事前にご理解いただく、生徒が主体となって行動し生活していかないといけないという覚悟をしてもらえると良いかと思います。(もちろん何かあればいつでも私たちもサポートします!)

親御さんの睡眠不足、考え過ぎのストレス阻止

これはとても大切なのですが、お子様の悩みを親御様が自分の悩みのようにとらえてしまうと夜も眠れない日が続いたり、子ども以上に苦しみを抱え日本で過ごすことになってしまいます。上記でお話をしたポイントをしっかり押さえてもらえれば、だいたいどんな状況でも解決しないということはありませんのでお子様の悩みはお子様の悩み、と親御様が少し割り切って「解決する力」を信用し少し辛抱強く冷静に見守って頂けるようにお願いしております。(そしてそれが難しいことも本当によく分かります!!!!!!)

子どものすぐ命に関わるような状況であればカナダ側も動きは早いですのでそこはご安心頂ければと思います、ただやはり学校、ホームステイの問題や変更はある程度時間をかけないと解決したり変更できないことも多いのでそのあたりは「現地が動いてくれている」ということを信頼していただきお子様自身の成長や変化も含め少し辛抱強く日本から見守って頂けると良いかと思います。意外に子どもは悩んでいても何かがきっかけで解決方法を自ら見出したり、周りの友達や先生を巻き込んで何とか助けてもらえている、というケースが多いです。お子さんのことを信じてもどかしい気持ちも抱えながら、親御さんが日本でしっかり睡眠をとって体を休め、いつSOSが届いてもお子さんのことを受け止めてあげられるように元気でいてくださることが一番です。何かあればいつでもご相談ください、そしてチームジャパン・カナダでお子様のことをしっかりサポートしていきましょう!

以上が未成年の単身留学前に私がいつも親御様にお話をさせて頂く心構えとなっております。頭では分かっていてもどうしても大切な子どもが傷ついているのを冷静に見守るというのは難しいですよね、そういう時のために私たち現地サポートスタッフがおりますので何かあればカナダ留学中いつでもご相談頂ければと思います。皆様の大切なお子様を誠心誠意、留学サポートして参りますのでこれからどうぞよろしくお願い致します。

AN WESTHILL EDUCATIONAL CONSULTING(LIVE YOUR LIFE)代表 西岡 彩

 

 

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